♯156 雪村−奇想の誕生−
観 覧 日 : 2017年4月2日
会 場 : 東京藝術大学大学美術館
H P : http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/sesson/sesson_ja.htm
展示作品 : 雪村−奇想の誕生−
期 間 : 2017年3月28日 〜 5月21日
料 金 : 1,600円 ・ 図録 2,500円
総展示作品数 : 前後期135点 (内説明あり)前期73点
セクション(構成) : 6区画
第1章 常陸時代 画僧として生きる
第2章 小田原・鎌倉滞在−独創的表現の確立
第3章 奥州滞在−雪村芸術の絶頂期
第4章 身近なものへの眼差し
第5章 三春時代 筆力衰えぬ晩年
テーマ展示 光琳が愛した雪村
第6章 雪村を継ぐ者たち
☆五つを満点とする
評価 ☆☆☆☆☆
感想 :
雪村「ゆきむら」と書いて「せっそん」です。
首の骨が折れるくらいに仰ぎ見る顔から、斜め上に向かってピンと伸びる長いヒゲ。足元を見れば、ギョロッとした目つきの龍。「呂洞賓図(りょどうひんず)」に描かれる場面は、何から何までありえません。
この作品を描いたのは、戦国時代の画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)です。武将の子として生まれながら出家して画業に専心した雪村は、故郷である茨城や福島、神奈川など東国各地を活躍の場としました。その生涯は未だ謎に包まれていますが、ひときわ革新的で、また人間味あふれる温かな水墨画を描き続けた、ということだけは確かです。雪村の作品は江戸時代の尾形光琳らを魅了し、狩野芳崖ら近代の画家たちへと受容されたのでした。
この展覧会は、雪村の主要作品約100件と関連作品約30件で構成される最大規模の回顧展でした。
個人的に水墨画はあまり観ないのですが、「呂洞賓図(りょどうひんず)」に惹かれて観に行ってしまいました。
全体的に特長的かつ個性的な作品はとても良かったです。
たまには水墨画もいいなと思いました。
重要文化財《琴高仙人・群仙図》
《猿猴図》
雪村について詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E6%9D%91
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次回の更新は10月下旬頃を予定しております。