siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯146 北斎の帰還 −幻の絵巻と名品コレクション−


観 覧 日 : 2016年11月23日


会  場 : すみだ北斎美術館


H  P : http://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/221


展示作品 : 北斎の帰還 −幻の絵巻と名品コレクション−


期  間 : 2016年11月22日 〜 2017年1月15日


料  金 : 1,200円 ・ 図録 2,500円


総展示作品数 : 前後期計123点


セクション(構成) : 4区画

            序 章 北斎のイメージ

            第1章 北斎の描いたすみだ

            第2章 幻の絵巻−隅田川両岸景色図巻−

            第3章 名品ハイライト


☆五つを満点とする


 評価  ☆☆☆☆


感想 :

世界的な芸術家として評価の高い葛飾北斎【かつしかほくさい】(1760-1849)は、本所割下水【ほんじょわりげすい】(現在の墨田区北斎通り)付近で生まれ、およそ90年の生涯のほとんどを区内で過ごしながら、優れた作品を数多く残しました。
本展のタイトルには、二つの「帰還」の意味が込められています。
一つ目は、約100年余りも行方知れずとなっていた幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻【すみだがわりょうがんけしきずかん】」が、平成27年に再発見され、海外から日本へ里帰りしたことを意味します。
二つ目は、世界に散逸した北斎の名品が、生誕の地すみだに再び集められ、それが北斎専門の美術館で展示される、つまり北斎が名品とともにすみだに帰ってきたことを意味しています。


いままでにも幾度か観に行っていますが、開館記念展は初めてです。
今回展示されていた「隅田川両岸景色図巻」は、かつて北斎壮年期の傑作のひとつと言われ、両国橋から山谷堀あたりまでの隅田川両岸の景色が洋風の陰影法を交えた表現で、新吉原での遊興の様子が細緻な筆遣いで描かれており、たいへん見応えのある優品でした。
他にも北斎の肉筆画、錦絵、摺物、版本など北斎の代表作といえる作品の数々を間近に見ることができとても良かったです。


葛飾北斎について詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E9%A3%BE%E5%8C%97%E6%96%8E
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