♯128 シカゴウェストンコレクション 肉筆浮世絵 美の競艶 浮世絵師が描いた江戸美人100選
観 覧 日 : 2015年11月29日
会 場 : 上野の森美術館
H P : http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=137
展示作品 : シカゴウェストンコレクション 肉筆浮世絵 美の競艶 浮世絵師が描いた江戸美人100選
期 間 : 2015年11月20日 〜 2016年1月17日
料 金 : 1,500円 ・ 図録 2,700円
総展示作品数 : 129点 (内説明あり)40点
セクション(構成) : 区画
第1章 上方で展開した浮世絵
第2章 浮世絵の確立、江戸での開花
第3章 浮世絵諸画派の確立と京都西川祐信の活動
第4章 錦絵の完成から黄金時代
第5章 百花繚乱・幕末の浮世絵界
第6章 上方の復活
第7章 近代の中で
☆五つを満点とする
評価 ☆☆☆☆
感想 :
米国シカゴの日本美術収集家ロジャー・ウェストン氏により集められた貴重な肉筆浮世絵約130点が展示されていました。
肉筆浮世絵は、絹や紙に筆で直接描かれた浮世絵です。
版画で描いた鮮やかな浮世絵「浮世絵版画」と区別をするために、あえて「肉筆浮世絵」と呼んでいます。
量産できる浮世絵版画とは異なり、肉筆浮世絵は一点物であるため大変貴重なものです。
浮世絵版画では肌の白さを紙の白さで表現しますが、肉筆浮世絵は貝殻を砕いた胡粉を使い、おしろいのように丁寧に重ねながら肌の白さを表現します。髪の生え際やうなじ、まつ毛も筆を使い細かく描いていたり着物から肢体が透けていたりと、超絶技巧と言えるテクニックが満載です。
さらに、作品は特別に製作された薄型のケースに収められており、作品までの距離は約30〜40cmと間近で鑑賞が出来、肉筆浮世絵の美しさを細部まで堪能することが可能でした。
今回の展示は、勝川春章、喜多川歌麿、歌川豊国、葛飾北斎、河鍋暁斎など50人を超える絵師たちによる多彩な作品を通して、江戸初期から明治にいたるまでの肉筆浮世絵の流れを知ることができるまたとない機会でした。
葛飾北斎「美人愛猫図」 絹本一幅
肉筆浮世絵について詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%89%E7%AD%86%E6%B5%AE%E4%B8%96%E7%B5%B5
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次回の更新は7月中旬頃を予定しております。