siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯160 アルチンボルド展


観 覧 日 : 2017年6月25日


会  場 : 国立西洋美術館


H  P : http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017arcimboldo.html


展示作品 : アルチンボルド


期  間 : 2017年6月20日 〜 9月24日


料  金 : 1,600円 ・ 図録 2,800円


総展示作品数 : 77点  (内説明あり)19点


セクション(構成) : 7区画

            Ⅰ.アルチンボルドとミラノ

            Ⅱ.ハプスブルク宮廷

            Ⅲ.自然描写

            Ⅳ.自然の奇跡

            Ⅴ.寄せ絵

            Ⅵ.職業絵とカリカチュアの誕生

            Ⅶ.上下絵から静物画へ


☆五つを満点とする


 評価  ☆☆☆☆☆


感想 :

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。
自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家でした。そんな「アルチンボルド」の名は何よりも、果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画の数々によって広く記憶されています。
奇想と知、驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも、大きな刺激を与えました。

本展は、世界各地の主要美術館が所蔵するアルチンボルドの油彩約10点や素描を中心に、およそ100点の出品作品により、この画家のイメージ世界の生成の秘密に迫り、同時代の文脈の中に彼の芸術を位置づけ直す試みです。
日本で初めて、アルチンボルドのユーモアある知略の芸術を本格的にご紹介されたこの企画展はとても良かったです。


以前大塚国際美術館(徳島)にある陶器模写で初めて《春》《夏》《秋》《冬》を観てとても印象的であり今でも覚えています。
季節の植物や書物や食べ物など一見人物見えない題材を集めて人物画を描くその技術は素晴らしく、今回実物を観る事が出来てとても嬉しく思います。
また、企画展があれば観に行きたいと思います。


ジュゼッペ・アルチンボルド《春》


ジュゼッペ・アルチンボルド《夏》


ジュゼッペ・アルチンボルド《秋》


ジュゼッペ・アルチンボルド《冬》


ジュゼッペ・アルチンボルド《ソムリエ(ウェイター)》


ジュゼッペ・アルチンボルド《司書》


ジュゼッペ・アルチンボルド《法律家》


ジュゼッペ・アルチンボルド《コック/肉》


ジュゼッペ・アルチンボルド《庭師/野菜》


ジュゼッペ・アルチンボルドについて詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%89
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