siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯147 クラーナハ展―500年後の誘惑


観 覧 日 : 2016年11月23日


会  場 : 国立西洋美術館


H  P : http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016cranach.html


展示作品 : クラーナハ展―500年後の誘惑


期  間 : 2016年10月15日 〜 2017年1月15日


料  金 : 1,600円 ・ 図録 2,600円


総展示作品数 : 91点  (内説明あり)36点


セクション(構成) : 6区画

            1.蛇の紋章とともに−宮廷画家としてのクラーナハ 

            2.時代の相貌−肖像画家としてのクラーナハ 

            3.グラフィズムの実験−版画家としてのクラーナハ 

            4.時を超えるアンビヴァレンス−裸体表現の諸相 

            5.誘惑する絵−「女のちから」というテーマ系 

            6.宗教改革の「顔」たち−ルターを超えて 


☆五つを満点とする


 評価  ☆☆☆☆☆


感想 :

ルカス・クラーナハ(父、1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せた、ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。
大型の工房を運営して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていた彼は、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。けれども、この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々でしょう。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。


日本初のクラーナハ展となる本展では、そうした画家の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。
1517年に開始された宗教改革から、ちょうど500年を数える2016-17年に開催されるこの展覧会は、クラーナハの絵画が時を超えて放つ「誘惑」を体感するまたとない場になりました。


作品は宗教画、版画、人物画などさまざまあり、特に裸婦画が不思議な魅力でとても良かったです。


ルカス・クラーナハ(父)《ヘラクレスとオンファレ》


ルカス・クラーナハ(父)《ルクレティア》


ルカス・クラーナハ(父)《聖アントニウスの誘惑》


ルカス・クラーナハ(父)《聖カタリナの殉教》


ルカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディト》


ルカス・クラーナハについて詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%8F
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