siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯148 ヴェルサイユ宮殿≪監修≫ マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実


観 覧 日 : 2016年11月23日


会  場 : 森アーツセンターギャラリー


H  P : http://www.roppongihills.com/museum/history.html


展示作品 : ヴェルサイユ宮殿≪監修≫ マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実


期  間 : 2016年10月25日 〜 2017年2月26日


料  金 : 1,800円 ・ 図録 2,600円


総展示作品数 : 197点  (内説明あり)39点


セクション(構成) : 13区画

             Ⅰ  ウィーンからヴェルサイユへ、皇女から王太子妃へ 

             Ⅱ  王家の結婚 

             Ⅲ  即位−王妃マリー・アントワネット 

             Ⅳ  マリー・アントワネットと子どもたち 

             Ⅴ  ファッションの女王としてのマリー・アントワネット 

             Ⅵ  王妃に仕えた家具調度品作家たち 

             Ⅶ  再現された王妃のプチ・アパルトマン

             Ⅷ  マリー・アントワネットのセーヴル陶器の食器セット

             Ⅸ  王妃の私的な離宮トリアノン

             Ⅹ  首飾り事件

            ⅩⅠ 革命の動乱の中の王妃 

            ⅩⅡ 牢獄から死刑台へ

            ⅩⅢ 殉死した王妃への崇拝
☆五つを満点とする


 評価  ☆☆☆☆☆


感想 :

オーストリアに生まれ、14歳でフランスに嫁ぎ、革命の波にのまれて37歳で断頭台の露と消えたフランス王妃、マリー・アントワネット(1755-1793)。彼女が暮らしたヴェルサイユ宮殿の《企画・監修》のもと、その激動の生涯を辿ります。
出展されるのは、肖像画はもちろん、王妃が愛用した食器や漆器、家具、身に着けた衣服、そして革命期の資料など、美術的、歴史的に貴重な品々200点余りです。


本展ではさらに、最大の見所は、ヴェルサイユ宮殿内にある王妃のプライベート空間−「プチ・アパルトマン」の浴室、図書室、居室を当時の装飾や王妃が実際に使った家具や同時代の浴槽などとともに原寸大で再現。ヴェルサイユ宮殿以外で、この規模の空間再現がなされるのは、史上初の試みとなるそうです。
 今では存在しない図書室部分は、東京駅の3Dプロジェクションマッピングなどで知られる、クリエイティブカンパニー・ネイキッドが担当。図書室部分を、パリの国立古文書館に保管されている設計図などをもとに、バーチャルリアリティで再現。連動した音や映像の演出で、まるで時空を超えるような不思議な体験を楽しめました。
美術品や資料だけでなく、彼女が暮らした空間とその時代をも体感することが出来た、この企画展はヴェルサイユ宮殿の企画・監修だからこそ実現した、マリー・アントワネット展の集大成といえる企画だったと思います。


フランツ・クサーヴァー・ヴァーゲンシェーン《チェンバロを弾くオーストリア皇女マリー・アントワネット


アンドレ・バセ《マリー・アントワネットヴェルサイユ到着》


エリザベト=ルイーズ・ ヴィジェ・ル・ブラン《王妃 マリー・アントワネット


エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《フランス王妃 マリー・アントワネット


クロード=ルイ・デレの原画に基づくマルシャル・ドゥニの版刻《大盛装姿のマリー・アントワネット


クロード=ルイ・シャトレ《ヴェルサイユの岩場とベルヴェデーレ》


ウィリアム・ハミルトン《1793年10月16日、死刑に処されるマリー・アントワネット


マリー・アントワネットについて詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88
をクリックして下さい。(ウィキペディア


HP:http://www.ntv.co.jp/marie/


次回の更新は6月中旬頃を予定しております。