siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯140 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち


観 覧 日 : 2016年8月21日


会  場 : 国立新美術館


H  P : http://www.nact.jp/exhibition_special/2016/venice2016/


展示作品 : ヴェネツィアルネサンスの巨匠たち


期  間 : 2016年7月13日 〜 10月10日


料  金 : 1,600円 ・ 図録 2,500円


総展示作品数 : 45点  (内説明あり)23点


セクション(構成) : 5区画

            Ⅰ.ルネサンスの黎明−15世紀の画家たち 

            Ⅱ.黄金時代の幕開け−ティツィアーノとその周辺 

            Ⅲ.三人の巨匠たち−ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ 

            Ⅳ.ヴェネツィア肖像画

            Ⅴ.ルネサンスの終焉−巨匠たちの後継者 


☆五つを満点とする


 評価  ☆☆☆☆☆


感想 :

ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。
本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、15世紀から17世紀初頭に至るヴェネツィアルネサンス絵画の展開を一望します。
ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日です。また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作、《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも大きな見どころでしょう。
ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例はなく。この貴重な機会に、水の都ヴェネツィアルネサンスを彩った名画の数々を鑑賞出来て良かったと思います。

個人的にはもう少し展示数が多かったら良いなと思いました。



ジョヴァンニ・ベッリーニ《聖母子》、通称《赤い智天使の聖母》


カルロ・クリヴェッリ《聖セバスティアヌス》


アンドレア・プレヴィターリ《キリスト降誕》


ボニファーチョ・ヴェロネーゼ(本名ボニファーチョ・デ・ピターティ)《父なる神のサン・マルコ広場への顕現》


ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《受胎告知》


ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ)《聖母被昇天》


パオロ・ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)《レパントの海戦の寓意》


ドメニコ・ティントレット「キリストの復活」


展覧会HP:http://www.tbs.co.jp/venice2016/


次回の更新は1月下旬頃を予定しております。