♯136 カラヴァッジョ展
観 覧 日 : 2016年5月21日
会 場 : 国立西洋美術館
H P : http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016caravaggio.html
展示作品 : カラヴァッジョ展
期 間 : 2016年3月1日 〜 6月12日
料 金 : 1,600円 ・ 図録 2,800円
総展示作品数 : 51点 ・ 史料 6点
(内説明あり)31点・補足説明 8ヶ所
セクション(構成) : 8区画
Ⅰ 風俗画:占い、酒場、音楽
Ⅱ 風俗画:五感
Ⅲ 静物
Ⅳ 肖像
Ⅴ 光
Ⅵ 斬首
Ⅶ 聖母と聖人の新たな図像
ミニ・セクション : エッケ・ホモ
☆五つを満点とする
評価 ☆☆☆☆☆
感想 :
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610 年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、イタリアが誇る大画家です。
彼の理想化を拒む平明なリアリズムや、劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。
彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
特別展では、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名作11点と、彼の影響を受けた各国の代表的な継承者たちによる作品を合わせた計51点を展示されていました。
「風俗」「五感」「光」「斬首」といった、カラヴァッジョの芸術を理解するために重要なキーワードに従って章立てを構成し、彼の芸術の革新性と継承者たちによる解釈と変容の過程を検証します。また、裁判や暴力沙汰といった彼の生涯をしばしば波立たせた出来事を記録した古文書など、同時代史料も併せて出品し、カラヴァッジョの人生と芸術両面におけるドラマが紹介されていました。
38歳で没したカラヴァッジョの真筆は60点強と言われており、その中には移動不可能な作品が多数あります。
日本では過去最多、世界でも有数な規模の今回の特別展では、全体の展示数51点と少ないものの、内容は濃かったと思います。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「女占い師」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「トカゲに噛まれる少年」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「ナルキッソス」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「果物籠を持つ少年」
ヘリック・ファン・ホントホルスト「キリストの降誕」
マッシモ・スタンツィオーネ「アレクサンドリアの聖カタリナの頭部」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「法悦のマグダラのマリア」
アルテミジア・ジェンティレスキ「悔悛のマグダラのマリア」
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョについて詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B8%E3%82%AA
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