siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯181 フェルメール展

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観 覧 日 : 2018年12月4日


会  場 : 上野の森美術館


H  P : http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=857636


展示作品 : フェルメール


期  間 : 2018年10月5日 ~ 2019年2月3日
        (日時指定入場制)

料  金 : 2,500円 ・ 図録 3,000円


総展示作品数 : 東京45点  (内説明あり)全48点〔手元冊子あり〕


セクション(構成) : 6区画

            1.オランダ人との出会い:肖像画 

            2.遠い昔の物語:神話画と宗教画 

            3.戸外の画家たち:風景画

            4.命なきものの美:静物画 

            5.日々の生活:風俗画 

            6.光と影:フェルメール 


感想 :

日本美術展史上、最大の「フェルメール展」

オランダ絵画黄金時代の巨匠、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)。国内外で不動の人気を誇り、寡作でも知られ、現存する作品はわずか35点とも言われています。今回は日本初公開の「ワイングラス」「赤い帽子の娘」「取り持ち女」を含む9点までが東京にやってくる日本美術展史上最大のフェルメール展です。
「牛乳を注ぐ女」「手紙を書く女」「真珠の首飾りの女」「ワイングラス」・・・欧米の主要美術館から特別に貸し出される、日本初公開作を含む傑作の数々が、上野の森美術館の【フェルメール・ルーム】で一堂に会しました。

日本美術展史上、最多のフェルメール作品が集う本展は、美術展では適用の少ない「日時指定入場制」にて、お客さまをご入場の際に長時間お待たせせず、ご覧いただく運営をめざします。さらに来場者全員に音声ガイドを無料でご提供するなど、より快適に作品と向き合える、かつてない贅沢なひとときをおとどけました。

そして、フェルメールだけでなく、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンらの絵画と合わせた約50点を通して、17世紀オランダ絵画の広がりと独創性をご紹介いたします。

フェルメール・ブームの始まりと、日本における「フェルメール展」

ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までをも捉えた独特な質感を特徴とし、「光の魔術師」と称されることもあるフェルメール
世界屈指の人気を誇りますが、熱狂ぶりが始まったのは、実は近年になってのこと。作品点数が少ないことから、美術ファンの間でも、ルーベンスレンブラントほどには知られていませんでした。
世界的なブームは、1995-96年に米国ワシントンとオランダのデン・ハーグで開かれた「フェルメール展」に端を発します。現存する作品の6割近い20点以上もの作品が一堂に会する初の試みに注目が集まり、2会場ではそれぞれ長蛇の列ができ、フェルメール人気が一気に広まりました。

世界的ブームを追い風に、2000年、日本で初のフェルメール展が大阪で開かれます。大阪市立美術館での「フェルメールとその時代」展は、約3ヶ月の会期で60万人もの動員を果たしました。日本でもようやくフェルメール・ブームが本格化し、その後、フェルメールを目玉とするコレクション展が相次いで開催されました。東京で最大数の観客を動員したのは、2008年に東京都美術館で開かれた「フェルメール展」。当時史上最多となる7点もの作品を集め、93万人の来場者を記録しました。


ヨハネス・フェルメールとは

1632年、オランダのデルフトに生まれる。21歳から画家として活動をはじめ、手紙を書く女性や、室内で歓談する男女など、人々の日常を題材とする風俗画を主に描く。吟味された構図、緻密な筆遣い、優しく穏やかな光の表現を用いながら、美しく洗練された作品を残した。
当時、デルフトの画家組合の理事を務め、その絵を愛好するパトロンもおり高い評価を受けていたが、1675年に43歳で没すると、次第に忘れ去られていった。
その後、19世紀になってから再発見され、あらためて評価されるようになる。
現存する作品は35点とも言われ、作品の素晴らしさと希少性の高さも相まって、世界的にも屈指の画家として人気を集めている。


本展覧会は、上野の森美術館大阪市立美術館で、2018年から2019年にかけて開催されます。ヨハネス・フェルメールの傑作8点が展示される予定であり、その中にはオランダのアムステルダム国立美術館の「牛乳を注ぐ女」も含まれます。そのほか、オランダ黄金期を代表する画家であるハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなど世界的にもごく稀少で非常に評価の高い作品約50点を展示する予定です。
この素晴らしい展覧会は、フェルメールや彼の同時代の画家たちにとって非常に重要だった芸術的な原理を明らかにします。こうした原理に適応した偉大な画家たちの様々な手法が、絵が息をのむほどリアルに見えながらも絵画上の特徴がそれぞれ異なる理由を教えてくれます。
フェルメールは、オランダの最も偉大な画家の一人であり、作品の美しさや静謐さは、世界中に知れ渡っています。本展覧会において、一般的に彼の知られている35作品のうち、日本初公開を含む8点が集まるというのは祝福すべきことでしょう。フェルメールの傑作がこれほどまでに一度に集められることは滅多にありません。本展覧会で展示される作品はキャリアのほぼ全段階から選ばれており、彼の芸術表現の幅広さを示します。
フェルメールは、長きにわたって誇らしい歴史を持つオランダの小さな都市、デルフトで生まれ育ちました。画家としてのキャリアを、スコットランド・ナショナル・ギャラリーの「マルタとマリアの家のキリスト」のような聖書や神話の場面から始めたフェルメールでしたが、すぐにアイルランド・ナショナル・ギャラリーの「手紙を書く婦人と召使い」にみられるように、日常の場面にスポットを当てるようになりました。このいずれの作品も今回の展覧会で貸し出されます。フェルメールの作品は、アメリカとヨーロッパの主要な美術館においても貴重な宝であり、本展覧会に快く作品を貸し出してくださることに、心より感謝です。


今までにも何度か観に行ってるフェルメールです。
ちなみに♯075はレプリカですが全作品展示されてました。
今企画展は作品数は少ないものの演出や展示方法はしっかりとしており、展示作品も今までに比べて多くとてもよかったです。
今回は珍しく入館時間日時指定の展示でありいきなり行って観ることが出来ないので事前に予定を立てる必要がある為、開催美術館などで情報を観てからにしないといけないのが個人的には面倒ですね。場当たり的に観る予定を変えるので・・・


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マルタとマリアの家のキリスト


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牛乳を注ぐ女


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ワイングラス


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手紙を書く婦人と召使い


ヨハネス・フェルメールについて詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB
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更新がおそくなってすみません。
次回の更新は9月下旬頃を予定しております。