siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯172 ルーブル美術館展 肖像芸術−人は人をどう表現してきたか


観 覧 日 : 2018年6月10日


会  場 : 国立新美術館


H  P : http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/louvre2018/


展示作品 : ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか


期  間 : 2018年5月30日 〜 9月3日


料  金 : 1,600円 ・ 図録 2,500円


総展示作品数 : 112点  (内説明あり)50点


セクション(構成) : プロローグ:マスク−肖像の起源 

            1.記憶のための肖像
            
              1a 自身の像を神に捧げる−信心の証しとしての肖像

              1b 古代の葬礼肖像−故人の在りし面影をとどめる

              1c 近代の葬礼肖像−高貴さと英雄性

            2.権力の顔

              2a 男性の権力者−伝統の力 

              幕間劇Ⅰ

               持ち運ばれ、拡散する肖像−古代の硬貨から17世紀ムガル朝インドのミニアチュールまで

              2b 権威ある女性

              2c 精神の権威−詩人、文筆家、哲学者

              幕間劇Ⅱ

               持ち運ばれ、拡散する肖像−フランス国王ルイ18世のミニアチュール・コレクション

            3.コードとモード

              3a 男性の肖像−伝統と刷新

              3b 女性の肖像−伝統と刷新

              3c 子どもと家族

              3d 自己に向き合う芸術家−啓蒙の世紀の3つの例

            エピローグ:アルチンボルド−肖像の遊びと変容


感想 :

人の似姿を描出する肖像は、古代以来の長い歴史をもつ芸術ジャンルです。
本展は、ルーヴル美術館の全8部門から選りすぐられた約110点の作品を通して、肖像の社会的役割や表現上の様々な特質を浮き彫りにします。27年ぶりに来日するヴェネツィアの巨匠ヴェロネーゼの傑作《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》から、古代エジプトの棺を飾ったマスク、ローマ皇帝やナポレオンなどの君主像、そして華麗な女性や愛らしい子どもたちの肖像まで、数々の肖像の名品が一堂に会します。


1.史上空前! 古代から19 世紀まで、「肖像芸術」の特質と魅力をひもとく本格的な展覧会
人の似姿を描く肖像は、スマートフォンの高性能カメラで意のままに自分を撮ることが当たり前となった現代社会において、いまや最も身近な芸術といえるかもしれません。しかし一方で、肖像は最も長い歴史を持つ芸術ジャンルでもあります。本展では、3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスクから19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、きわめて広範にわたる時代・地域の作品を対象としながら、肖像が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにします。身近でありながら、奥深い肖像芸術の魅力に迫る本格的な展覧会です。


2.ルーヴル全8部門が総力を結集!各部門を代表する肖像の傑作およそ110点が一堂に
本展は、ルーヴル美術館の全 8 部門−古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャエトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画−が総力をあげた企画です。各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能できる、きわめて貴重な機会となります。


3.ルーヴルが誇る肖像画の至宝《美しきナーニ》、27年ぶりの来日
16世紀ヴェネツィア派の巨匠ヴェロネーゼによる《美しきナーニ》は、ルーヴル美術館が所蔵する数々のルネサンス肖像画のなかでも、最高傑作の一つとして名高い作品です。この至高の肖像画が、このたび27年ぶりに来日を果たします。


4.必見! 時の権力者ナポレオンの肖像
本展では、古代エジプトのアメンヘテプ3世、マケドニアアレクサンドロス大王アウグストゥス帝やカラカラ帝などのローマ皇帝ルイ14世をはじめとする歴代のフランス国王、そしてフランス王妃マリー=アントワネットなど、歴史を彩った時の権力者たちの肖像が一堂に会します。なかでも大きなみどころとなるのが、フランス皇帝として名を馳せたナポレオンのコーナーです。将軍時代を経て、皇帝として最高権力を手にしながらも、追放先の孤島で孤独な最期を迎えることになったナポレオン。その激動の人生を、アントワーヌ=ジャン・グロの傑作《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》をはじめとする5点の作品でたどります。


今回は肖像をメインとした企画展でした。
様々な種類の肖像が展示されており歴史を感じました。
ただ、最後のアルチンボルドは最近何度も観ているような気がします・・・


《棺に由来するマスク》


《ボスコレアーレの至宝 エンブレマ型杯》


ジャック=ルイ・ダヴィッドと工房《マラーの死》


アントワーヌ=ジャン・グロ《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》


フランチェスコ・アントンマルキ《ナポレオン1世デスマスク


セーヴル王立磁器製作所(ルイ=シモン・ボワゾの原作に基づく)《フランス王妃マリー=アントワネットの胸像》


セーヴル王立磁器製作所《国王の嗅ぎタバコ入れの小箱》とマリー=ヴィクトワール・ジャコト《「国王の嗅ぎタバコ入れ」のためのミニアチュール48点》


ヴェロネーゼ《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》


エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像》


フランツ・クサファー・メッサーシュミット《性格表現の頭像》


ジュゼッペ・アルチンボルド《春》


展覧会ホームページ:http://www.ntv.co.jp/louvre2018


ルーヴル美術館について詳しく知りたい方は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%AB%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8
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次回の更新は10月中旬頃を予定しております。