siseiryu美術館・博物館放浪記

今までに観に行った美術館・博物館などの記録です。

♯165 「怖い絵」展


観 覧 日 : 2017年10月28日


会  場 : 上野の森美術館


H  P : http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=226


展示作品 : 「怖い絵」展


期  間 : 2017年10月7日 〜 12月17日


料  金 : 1,400円 ・ 図録 2,500円


総展示作品数 : 83点  (内説明あり)82点  補足12点


セクション(構成) : 6区画

            第1章 神話と聖書

            第2章 悪魔、地獄、怪物

            第3章 異界と幻視

            第4章 現実

            第5章 崇高の風景

            第6章 歴史


☆五つを満点とする


 評価  ☆☆☆☆☆


感想 :

ドイツ文学者・中野京子氏が2007年に上梓した『怖い絵』は、「恐怖」をキーワードに西洋美術史に登場する様々な名画の場面を読み解き、隠されたストーリーを魅力的に伝える本としてベストセラーとなり多方面で大きな反響を呼びました。
同書の第一巻が発行されてから10周年を記念して開催する本展は、シリーズで取り上げた作品を筆頭に「恐怖」を主題とする傑作を選び出しテーマごとに展示しています。


視覚的に直接「怖さ」が伝わるものから、歴史的背景やシチュエーションを知ることによってはじめて「怖さ」を感じるものまで、普段私たちが美術に求める「美」にも匹敵する「恐怖」の魅力を余すことなく紹介する、今までにない展覧会です。


本の事はさておき、ただ面白そうなので観に行きました。
ほとんどの作品に説明がついておりとても良かったと思います。
個人的に観に行って良かったと思うのは、ギュスターヴ=アドルフ・モッサ《彼女》が観れた事です。
徳島県にある『大塚国際美術館』に展示されているレプリカを観た事があり、いつか真作を観て見たいと思っておりいました。
今回は個人的にそれだけで行った価値があったと思います。


ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》


ヘンリー・フューズリ《夢魔


ジョセフ・ライト《老人と死》


ウィリアム・ホガース 『ビール街とジン横丁』より《ジン横丁》


ギュスターヴ・モロー《ソドムの天使》


フレデリック・グッドール《チャールズ1世の幸福だった日々》


ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》


ギュスターヴ=アドルフ・モッサ《彼女》


特設HP:http://www.kowaie.com/


次回の更新は4月中旬頃を予定しております。